電子メールの、というかインターネット関連の情報は、こうすれば面白いとかこうすれば目立てるといったものが多くて、本当は絶対に守ってほしいことがないがしろにされる傾向が強いものです。困ったことに。特にある一部のソフトウェアだけでしか通用しないローカルルールをさも当然のように送信する人がいますが、絶対にやめましょう。
インターネットは規格がぐにゃぐにゃなので互助会精神が最も大事なのです。パソ通のメールとは違うのですよ。
さすがに最近これを守らないソフトは少ないと思うのですが、 e-mail のシステムは 7ビットの文字コードを前提に成り立っています。だから日本語を書こうと思ったら iso-2022-jp 以外に選択肢はありません。
今ドキ、文字コードの設定ができないソフトは正しく送信されると考えてよいので無視してください。もし、設定はできるけど ISO-2022-JP という項目がないという人は JIS にしてください。JIS(8bit) と JIS(7bit) みたいに設定できる場合は 7bit の方を選んでください。
今となってはどうしてこれが大事なのか分からない人もたくさんいると思います。でも、この約束事をしておくことで、便利になることもあるんです。
最近はベタのテキストだけなのに Word の添付ファイルを送ってくる人が大勢居ますが、はっきり言って迷惑です。その程度の内容ならプレーンテキストで送ってください。
パソ通時代の名残りのようなテキストマップですが、これが結構便利。地図なんてこったもんじゃなくても説明用の簡単な四角などの図形もばっちり相手に伝わります。
同じように署名部分でこった囲みとか使っても文字がずれたりしません。
まとめて「なんでもかんでも添付しないの」参照のこと。
等幅フォントと同時に近頃で最もやっかいな問題はこのプレーンテキスト(純粋テキスト)以外のメールを送りつけることです。また Microsoft や Netscape のメーラーがこれをデフォルトにしていたりするから話はややこしくなります。どうして初心者向けのメールソフトがこういうルール違反をするのでしょうか? 初心者は自分で設定直せない人も多いのに。
電子メールでやりとりする情報は基本的に文字だけです。文字の装飾に関してはやりとりしないものなのです。そういうものは自分の読みやすい設定を自分で勝手にすればいいのであって、相手に強制するものではありません。
受信アドレスと送信アドレスが違う場合は確かに返信先アドレスを指定したくなるかもしれませんが、これが指定されていると ML に参加したときにやっかいなことが起きます。ML ではみんなが ML 宛てのアドレスに返信するようにしないと ML が正しく機能しないのです。以下が正しい ML の機能の様子です。
ところがこれが返信先を設定されているとうまく動作しなくなります。
やむを得ない場合は ML の側でも対応できることがありますので、ML のルールを確認してみてください。ただ、基本的には無意味に「返信先アドレス」の指定はしないものです。本当は「送信アドレス」と「実際のアドレス」を使い分けるようにメールソフトが設定できればいいんですけどね。これ、同じことのようで全然違うんですよ。でも今はヘッダの意味の理解できる一部の人間にしかこの技は使えないし、プロバイダのセキュリティの設定なんかもありますからね。