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カタログスペック

カタログスペック

画像の取り出し方

銀塩写真の場合はフィルムに撮る→フィルムを現像する→印画紙に焼き付ける、印刷する、という流れが確立していますが、デジタルの場合はこの「フィルム」に当たるものがいくつもあります。そこでまずはデジカメから画像を取り出す方法、これを知ることがまず大前提となります。買ったはいいけど、自分のパソコンで画像を見られないこともありえますから。

現在(2001.03.)のデジカメはコンパクトフラッシュ派とスマートメディア派に大きく分かれます。どちらもアダプタを利用して PCカードスロットからデータを取り出したり、USB接続でカードの内容を読み取る機器が発売されているので、使い勝手はよく似ています。最近ではデスクトップパソコンでもこうしたPCカードアダプタを利用するメモリカードが扱えているものも増えていますし。

ですが、古いデスクトップパソコンだったり、超低価格のデジカメだったりするとこの例には当てはまらないことも多々あります。

RS-232C(シリアルポート)

もうこれを使う機会はあまりないと思いますが、通信ケーブルを使ってデジカメからパソコンに画像を転送するという方法があります。

この方法にはいろいろ問題がありまして、転送用にそれ用のソフトが必要だし、転送スピードは遅いです。可能な限り使いたくない方法ですね。

USB

同じようにケーブルでカメラとパソコンを接続しますが、こちらは転送スピードが10倍ほど速くなっているので、かなり実用的になっています。また、Windows でも Mac でも使えることが多いので、なかなか魅力的な方法です。

この接続が行えるカメラは、普通のカメラよりもパソコンに接続したまま撮影を行う CCD カメラが多いです。場合によっては動画も撮れるため、超低価格のデジタルビデオカメラとしても利用できます。

また、1万円以下の超低価格機もこのタイプが多いですね。

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コンパクトフラッシュ/マイクロドライブ

もともと、内蔵メモリでもハードディスクでもフロッピーでもない記憶装置としてフラッシュATAというものがありました。現在では様々な種類のある PCMCIA カードの最も初期の頃からあるカードです。WinCE 以前のモバイルコンピュータではかなりポピュラーなフラッシュカードでしたが、これを半分以下に小さくしたのがコンパクトフラッシュです。

硬いケースに入っているため頑丈で、何枚も持ち歩くのに便利ですし、大容量化が容易なため、高画素数、高機能タイプにこれを採用しているカメラが多いような感じがします。あとで触れるスマートメディアよりも大きいので、比較的ボディサイズの大きい高機能タイプで採用されやすいというのもありますが。

コンパクトフラッシュはほぼ単純にフラッシュを小さくしただけなので、PCカードの使えるパソコンなら簡単に使えます。そのままでは大きさが合いませんが、大きさを合わせるためのアダプタが安価に販売されている(1,000円でお釣りがきます)ので、これを利用します。

PCカードの入らないパソコンでも、最近は USB 経由でこのカードの読み書きのできる装置が販売されています(こちらはPCカードアダプタのようには安くないが、FlashPath のようには高くない)ので、デスクトップパソコンしか持っていなくても、案外躊躇なくこのタイプのデジカメを選ぶことができます。

また、このコンパクトフラッシュと互換性のあるハードディスクがありまして、これがマイクロドライブと呼ばれるものです。2001年3月現在、コンパクトフラッシュではせいぜい 192MB までしか使えませんが(それでも十分すごいんですけど)、マイクロドライブではすでに 1GB のものが販売されています。価格も 192MB コンパクトフラッシュと遜色ありません。

ただ、マイクロドライブはハードディスクなので、稼動部分があり、それだけ電池を消耗します。この部分がコンパクトフラッシュに比べた場合、弱点と言えるでしょう。電池の消費量が大きいということはそれだけデジカメの電池が早くなくなるわけです。撮影枚数、撮影できる時間が短くなるか、あるいはこれを補うためにカメラの電池ボックスを大きくしたり、高価な電池を採用するなどの対策が必要になります。

また、コンパクトフラッシュ型のデジカメでもマイクロドライブに対応していないものもありますので、注意が必要です。雑誌や店頭で確認されることをオススメします。

スマートメディア

コンパクトフラッシュよりもさらに薄く小さい記憶装置がスマートメディアです。性能的にはあまり変わりませんが、スマートメディアの方が小さい分、カメラ本体を小さくしやすいです。またコンパクトフラッシュよりも部品が少ないので1枚1枚のカードの値段がコンパクトフラッシュよりも安くできます。

ただ、大容量化が少し難しいようで、コンパクトフラッシュに比べると容量が少し小さくなりますし、マイクロドライブのような技術もないですし、アダプタがそれほど安くないのが難点です。コンパクトフラッシュをPCカードにするアダプタは1,000円でお釣りがきますが、スマートメディアからPCカードへのアダプタは数千円します。ただ、同じようなお金を出せばフロッピーディスクへのアダプタも変えますし、USB接続で読み書きする装置もあるので、コンパクトフラッシュよりもパソコンで画像を取り出すには便利です。特にフロッピーディスクへのアダプタがあるので、USBもPCカードスロットもない、少し古めのパソコンでも利用でき、重宝します。

もちろん、フロッピーで数百KBから数MBのデータを扱うのは結構時間掛かりますけど。

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フロッピー/SuperDisk

最近はデジカメの高画質化が進み、写真の容量が大きくなったので影をひそめた感はありますが、学校現場などでは特別な装置を用意することなく画像を取り出せる、メディアが安価、などの理由で人気があります。

フロッピーディスクを利用するデジカメはフロッピーディスクを内蔵するため、どうしても小型化に限界がありますし、ディスクの読み書きが遅いので少しレスポンスが悪くなります。しかし逆に小さすぎてボタンが押しづらくなったりしませんし、ボディが大きい分レンズも無理のないサイズで設計できるため、写真の画質は逆によくなったりします。用途によっては非常に重宝するタイプです。

家族全員で楽しむにはこういうタイプがいいのかもしれません。

メモリースティック

SONY を中心に開発されたマルチメディア記憶装置です。デジカメ、DV、携帯音楽プレイヤーなど、幅広い用途に対応しています。今のところ SONY の囲い込みの象徴のような感じになっていますが…。

VAIO のように直接読み込める本体か、PCカードアダプタを使ってPCカードスロットで画像を取り出します。

その他

最近はメモリースティック以外にも色々と新しい記憶装置が開発されているのですが、残念ながらスタンダードの好きな私はその辺りの情報に疎くなっています。私のオススメは丈夫で容量も大きい、PCカードへのアダプタが安価、USB経由などでデスクトップパソコンでの取り出しも現在は楽、という理由でコンパクトフラッシュです。

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大きさ、重さ

カメラは持ち運ぶものです。パソコンのように机の上に置いておいても意味はありません。(一部のマニアは棚に並べて喜んだりしますが。)だからその大きさ、重さはかなり重要です。

どれくらいの大きさ、重さが適切かは手の大きさや体力など、個人の様々な個性によって変わってきます。

日本人、特に女性にとってはカメラは小さくて軽いにこしたことはありません。しかし、カメラ本体が小さくなると、それだけ設計が難しくなります。以降に挙げる様々な撮影に関する機能、撮影以外に関する機能の使い勝手、レンズ性能、CCDの性能、バッテリ寿命など。難しくなるということはそれだけ制約が大きいということであり、性能を犠牲にしなくちゃいけないことも増えます。

ごく単純に言えばカメラを小さくすればするほどカメラの性能は低くなります。逆に大きければ大きいほど性能は高くなります。レンズもそう、CCDもそう、バッテリもそうです。大きい方がいいんです。しかし、可搬性、持ち運びやすさですね、これも重要な性能として考えるならば、性能の中でのバランスが重用ですね。

でかくても高機能なものにするのか、少しくらい機能を犠牲にしても持ち運びを取るのか。これは、自分がどのように写真を楽しむのかにも掛かってきます。写真の楽しみ方については後述しますので、そちらを参照してください。

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レンズ

写真の画質を決めるのはレンズとフィルムです。フィルムだけよくてもレンズがよくなければダメですし、逆もまたしかりです。

高いカメラを買ってもレンズが安物では宝の持ち腐れです。ま、これを読んでいる人はカメラもレンズも一体になっているものを使うでしょうからその心配はないですね。

デジカメではレンズと CCD が画質を決めます。そのうちの一つ、レンズについてチェックしましょう。

焦点距離

レンズには焦点というものがあります。えーと、中学の数学かなんかで習うと思うのですが、こんなやつです。このレンズで光を集めて焦点の位置に紙を置くと焦げます。焦げるから焦点です。

で、この焦点距離の違いがどういう意味を持つかというと、焦点距離が長いと遠くのものを大きく写すことができ、短いと、近いものを広く写すことができるようになります。

それぞれにいい点があって、数字がでかけりゃいい、というものではありません。

単焦点

レンズには単焦点とズームの2つがあります。単焦点は焦点距離が一つしかないもの、ズームはレンズを動かすことで焦点距離を変化させられるものです。

レンズの設計から言えばズームよりも単焦点の方が写りはいいのです。シビアなレンズ性能を求められる顕微鏡や内視鏡、望遠鏡が一般的に単焦点なのはそういう理由です。もちろん単焦点の方がズームよりも設計が楽なので安く上がるという理由もありますが。

ズーム

ズームレンズは焦点距離が変わるので、ズームがあればいろんな撮り方ができるるようになります。先ほど述べたように焦点距離の違いが写真を変えるわけですから、ズームレンズは単焦点のレンズに比べて表現が豊かになるとも言えます。

ビデオカメラのズームの場合はよく倍率という言葉を使いますが、本当は焦点距離が何mmから何mmまでなのかが大事です。短い方が広く撮れ、長い方が遠くを大きく撮れますので、単純に数字の大きい側にしかズームしないものは、広く撮ることができないということになります。

デジタルズームというのがありますが、これは単純に画像の一部を切り取って拡大するだけなのでレンズとは関係ありません。画像の一部を切り取るので光学式ズーム(レンズの駆動によるズーム)よりも画質は落ちます。

明るさ

レンズには明るさという数値があります。開放f値とも呼びますが、単純に言えば口径の大きいレンズは光を大量に取り込めるので明るい、小さいレンズは取り込みにくいので暗い、ということになります。ブラインドの隙間と同じことです、より大きく開いている方が明るいのです。

明るいということは一眼レフの場合はファインダーが明るくなって見やすくなる、という分かりやすいメリットがあるのですが、一般的なコンパクトカメラタイプのデジカメではそれは分かりませんね。しかし、明るい、つまり光を取り込みやすいということは手ブレ対策という意味でも、コンピュータに伝わる情報量という意味でも、写真にとって好材料となることは間違いありません。(細かい話になるので詳細はここでは端折ります。)

レンズは明るいに越したことはないのです。そのためには、ある程度の大きさが必要になります。

レンズ構成やコーティングについては、一般的なデジカメでは言及されることが少ないので端折ります。

コンバージョンレンズ(コンバータ)

ビデオカメラにはよくコンバージョンレンズというものがあります。レンズの前にレンズを取り付けるやつ。これをつけることで焦点距離を変えることもできます。テレコンバーターが望遠にするもの、ワイドコンバータが広角にするものです。

一眼レフやビデオカメラではポピュラーなこのレンズ、デジカメでも一部の機種では対応していますので、探してみたら面白いでしょう。高倍率のズームがなくても、より多くの表現方法を楽しむことができます。

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バッテリの種類と寿命

バッテリ、電池ですね。これもデジカメ選びの場合はけっこうポイントになります。考えるポイントは、値段、寿命、大きさ(重さ)、入手しやすさです。

カメラ本体が安くても電池がばかみたいに高いのではおいそれと写真は取れません。しかし、安くてもすぐになくなったのではけっきょく高いのと変わりありません。大きくて重い電池はカメラを持ち歩くときに負担になります。そして、買えない電池は使えません。いつどこで電池が切れるか分からない以上、電池はできるだけどこでも手に入る方が嬉しいです。

以上のようなことを踏まえて、電池のタイプをチェックしましょう。

単三/単三兼用

普通の単三電池を利用するタイプのデジカメもあります。2〜4本で動かすのが一般的で、当然アルカリ以上のパワーのある電池が必要です。赤い電池とか黒い電池では動きません。

単三電池はお店がある場所ならたいていどこでも手に入るので、緊急の場合などに単三電池に対応しているカメラは有利です。安く手に入りますし、ランニングコストを抑えることができると思います。(薬局の10本パックとか、すごく安いですよね。)また、他の専用電池を利用するタイプでも、形だけは単三が入るようにできているものがあり、こうしたカメラの場合は単三を代替バッテリとして使うことが可能です。

ただ、最近のカメラは液晶やモーターなど、いろんなものをいっぺんに動かすため、瞬間的にかなりの大容量を必要とするのでアルカリ単三電池では足りない場合もあります。利用できる時間もかなり短くなります。

欠点としては他の電池に比べると容量、パワーの割に電池が大きいので、どうしてもカメラが大きくなってしまうことです。また、大きいということは重いということですから、電池を含めたカメラの総重量が重くなってしまいます。

リチウム

いろんな型がありますが、ひっくるめてリチウムとします。いわゆるカメラ用と謳われているものです。

中でも銀塩のカメラにも使われていてポピュラーなものは CR123A というタイプと 2CR5 というタイプです。この2つはコンビニなどにも売られていて、かなり簡単に手に入りますし、様々なカメラで使われているので値段も比較的こなれています。

これ以外のタイプのリチウム電池はカメラ屋や電気屋でないと手に入らないケースが多くなります。いつでもどこでも撮りたい、と思っている人は電池のタイプは要チェックです。デジカメは電池がなければただのレンズつきの箱です。

専用

あまり多くはないですが、そのカメラにしか使えない電池を利用するものもあります。普通の店では電池が手に入らないので何度でも使えるように充電式にしてあることが多いようですね。携帯電話と一緒です。充電式になっているのでさらに普通の電池より高くなっています。

理由はいくつかありますが、やはりカメラの設計上、どうしても専用にせざるを得なかったという場合が多いようです。例えば他のどの機種よりも小さくて軽い、とかね。そういうカメラは確かに目を引きますが、継続して使うためにどうしても必要な電池について考えたとき、私なら躊躇してしまいますね。

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反応速度

デジカメは一般的に普通のカメラよりも動作が遅いと言われています。それは普通のカメラのようにコンピュータを利用しない、純粋に機械仕掛けの部分を作りにくいためでもあります。また、小型化するためにどうしてもコンピュータの処理速度にも限界ができます。

起動時間

シャッターチャンスというのはだいたい唐突にやってきます。(本当は環境のセッティングや観察によってシャッターチャンスのくる気配というのはかなり分かるようになるのですが。)そのシャッターチャンスに対応するにはすぐに撮れないと困ります。

さすがにパソコンのように電源を入れてから延々と待つということはありませんが、少しでも速いにこしたことはありません。3秒も4秒も待っていたのではチャンスはとうの昔に過ぎてますよ。集合写真なんかでも撮られる側のテンションがどーんと落ちてしまいます。

電源ボタンを入れて、本当に撮れるようになるまでの起動時間は短ければ短いほどいいです。1秒でも長いくらいです。

撮影間隔

撮影間隔は、通常撮影(連射じゃないってこと)のモードで、一度シャッターを切ってから次にシャッターが切れるようになるまでの時間です。連射モードの場合は次々とシャッターを切れるように工夫されているので参考にはなりません。

連射モードの連射が早いのと、普段の撮影がストレスなく連続して行えるのは意味が違うのです。連射が秒何コマ、というスペックに騙されてはいけません。連射なんて普段使いませんよ。

記録時間

デジカメが銀塩カメラと最も違うのは、画像を記録するのに特別な処理が必要ということです。フィルムの場合は光が当たるだけで画像を記録できるので文字通り光の速さなのですが、デジカメの場合はその光をコンピュータの分かる信号に変換し、「画像の取り出し方」で触れた記憶装置に記録するための時間が必要になります。

一般に、記録時間というのはこの両方を含めた時間のことになります。フロッピーディスクを使っている場合を除いて、基本的には画素数と、内蔵しているコンピュータの性能が決め手になります。速いコンピュータなら速く記録できるし、遅ければ時間が掛かる。記録する情報量が多いとそれだけ時間が掛かるし、少ないと早く済むというわけです。

ピント合わせ

あまりクローズアップされることがないのが不思議なのですが、撮影間隔にはピントを合わせ直す時間も含まれます。連射モードやレリーズ(シャッターボタン)を押しっぱなしにしている場合はピントを合わせ直さない機種が多いのですが、普通の人は一度シャッターを切ったら指を離します。つまり、現実的にはピント合わせの時間も撮影間隔に含まれるのです。

しかし、どうしたことかあまりこのデータは公表されません。確かにピント合わせはその状況に応じて掛かる時間が変わりますし、一口にピント合わせと言ってもその間に露出も合わせるし、やっていることはけっこう複雑です。ですがデジカメのテスト記事などでもこうしたデータが出てこないのはちょっと納得がいきません。アサヒカメラのテスト記事並みにやれとは言いませんが、もう少し使える記事を書いてほしいんですよね。ほんとに。

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画素数

デジカメ選びに関して情報を発信している本やテレビ、Web ページなどでこの項目を外すことは少ないので、みなさんよくご存知でしょう。十分に知られているからということと、実はそれほど重要な要素ではないということでこのページではあまり上の方には書いてません。ちょうど中だるみするこの辺りに書いています。画素数なんてデジカメを決めるときのほんの一要素ですよ。

低解像度クラス(〜35万)

あなたのパソコンの画面はどれくらいの情報が出るかご存知ですか? ま、いまどきはたいてい 1024*768 ドット以上の画面をみなさん使われていると思います。中にはノート、モバイルユーザーで 800*600 という方もいらっしゃると思いますが。ここで扱う35万画素というのはそれよりも少ない 640*480 の画面程度の大きさです。

以前は35万画素が普及価格帯、それ以上はちょっと高級、くらいの位置付けだったのですが、今(2001.03.)や35万画素は1万円でお釣りがくるようになってしまいました。

このクラスは低価格であるだけでなく、独自性のある機種が多く、トミーやタカラなど、いわゆるおもちゃメーカーも参入しています。変わったところでは無印良品も自社ブランドで販売しています。デザインもバラエティに富んでおり、子ども用に、2台目のお手軽カメラに向いています。

画面サイズクラス(35万〜200万)

ちょっとおかしな分け方ですが、ディスプレイで表示できる範囲の画素数として分類しました。現在(くどいようですが2001.03.)一般的なディスプレイは 640*480 〜 1600*1200 くらいでしょう。それ以上のディスプレイもありますが、これを使っている人はごく一部です。

画面サイズということは画面で表示してすべてを確認できるという意味でして、印刷や写真屋での焼き増しに使うよりもむしろ WWW など、パソコンで見るという利用の仕方が中心になるであろうクラスです。

このクラスはズームの有無をはじめ、機能に幅があり、値段もけっこうばらつきがあります。200万画素程度でも本格的な一眼レフのものもありますし、小さくて軽い携帯カメラもあります。いちばん競争の激しいクラスですね。

プリントクオリティクラス(200万〜)

最近(しつこいですが2001.03.)は300万画素を越えるものも珍しくなくなりました。これだけの画素数があれば十分にプリントに耐えられる品質の写真になります。

例えば200万画素であれば、六切と呼ばれる、B5くらいのサイズに引き伸ばしても、150dpi は確保できます。300万画素であれば、六切で 200dpi になります。150dpi でよければなんとかワイド四切までいけます。ワイド四切といったら六切の倍以上の大きさです。こうなれば年賀状だけでなくカレンダーにも十分使える大きさです。

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画素の面積

よく「1/2インチ」などと書いてあると思いますが、これのことです。(よく似た数字に液晶のサイズがあるので気をつけてください。液晶のサイズは「2.1型」のように表記しているはずです。)あまり情報が出回っていませんが、画素数と同じくらいに CCD の大きさというのは重要です。

写真の世界には一つの常識があります。それは「でかけりゃでかいほどいい」ってことです。フィルムは大きければ大きいほど写真はきれいになります。レンズは大きければ大きいほど素直な設計ができるようになり、明るくなり、写真はきれいになります。三脚は大きければ大きいほど安定性が増します。

デジタルでは「CCD は大きい方がよい」のです。画素数がいくら多くても、小さい CCD ではダメなんです。大きい CCD の方がよいのです。

なぜか。ごく単純に言うと CCD がデジタルに変換する前の画像の情報量が多いからです。画素数が多い方がより多くの情報を蓄えられるのと同じように、画素に変換される前の「映像」の情報も、大きい方がいいのです。

細かい話は物理や数学の授業になってしまうので端折ります。つーか、細かい話はよー知りません。

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フィルター/色の再現性

もうひとつ CCD がらみで、フィルターというものがあります。

ぶっちゃけた話、フィルムも CCD もそうですが、光に反応してるかしてないかだけなんです。何色かなんて知らないんです。基本的にはモノクロです。明るいか暗いかだけ。

そこでカラーフィルムの場合は三原色それぞれに反応する層から成っていて、黄色に反応する層にいっぱい光が当たっていれば黄色くなります。CCD の場合はフィルターを使います。フィルターを用意して、そこで三原色それぞれの情報を CCD に与えます。このフィルターには原色フィルターと補色フィルターがあります。原色フィルターは RGB、補色フィルターは C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)からなっています。

デジカメの画像は普通 RGB を三原色とする画像になるので、原色フィルターを使う方が演算処理は楽なのですが、一概に原色フィルターの方が優れているとも言えません。

原色フィルターは確かに鮮やかな発色になりやすいのですが、しっかりと色を乗せるとフィルターのせいで画像が暗くなってしまうのです。それだけ CCD に当たる光の量が減ります。上で触れたように、明るい方がいいわけですから、単純に言うと原色フィルターは暗くなるので不利、ということになります。

しかし補色フィルターを使うと一度補色としてデジタル画像になり、その後 RGB に変換処理をして、最終的な画像にする必要があります。二度手間です。するとどうしても変換の過程で色がくすんだりしがちです。補色フィルターは原色フィルターと違い、あまり暗くはならないのですが、変換に手間取り、画質がちょっと落ちるので不利、ということになります。

しかし補色フィルターの場合はコンピュータの演算の性能が上がれば解決できる部分でもあります。原色フィルターの感度低下のようなどうしようもないものではありません。特に最近はデジタルカメラの小型・高画素化が進んでおり、ただでさえ感度不足になりがちです。(CCDの面積が小さいと感度が落ちます。)そこで以前より色のくすみなどの問題が減ってきた補色フィルターを搭載するカメラも出てきているようです。

一概にどちらがいいとはいいにくいのですが、コンピュータの性能が上がっていることを前提にすれば、感度の問題で補色フィルターの方が有利と言えます。

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