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「ことはじめ」について

基本的には「ビギナーがこれを読めば一人でパソコンができるようになる!」という類のものではありません。ましてこのページを自力で見つけてきた人、読んで分かる人はすでにほんとのビギナーじゃないんじゃないかな。(なんてひどい。)

でも資料くらいには使えるのではないかと。好きに使ってください。筆者自身は自分が人に PC について教えなきゃいけなくなったときに資料として使っています。

このコンテンツで決定的に足りないのは実習です。こういう、動きのないテキストを読んだところでパソコンを使えるようになんか絶対になりません。コースウェアの形にすれば完全に一人で習得できるかもしれませんが、それはさすがにお金もらって仕事でやらないと無理ってもんです。だから、初心者の人はとりあえずトラブルシューティング系のサイトと、頼りになる先輩を用意して、片っ端からいじり倒してください。そのときに少しはここのサイトも役に立つかもしれません。そんな程度です。

じゃーなんでこんなもん書いたかって、この程度の内容が、図入りで分かりやすく書いてある、無料で利用できる Web がないからです。(今はあるのかもしんない。書き始めたときにはなかったんだもん。)「こと細かく説明してあるけど字だけ」とか「情報を羅列してあるだけ」というページの多いこと多いこと。そんな、自称パソコン中上級者、あるいは高いスキルを持っているけど、別に説明したくて説明してるわけじゃない人のページは、検索するとたくさん引っかかるけど、たいてい使えないんですわ。いや、正確には「読み解くのに骨が折れる」「まして初心者には理解できぬ」というのが多いんです。

じゃー本か、というと、初心者用の本なんて自分では持ってないし、自信を持ってオススメできるような本がないのも事実です。こんな内容でこんな金取るのか、というのが多いんですわ、実際。画像貼ってるだけじゃん、みたいな。(正直、ああいう本を眺めてて普通の人は目ぇーチカチカしないんでしょうか? どこにほしい情報があるのかすっげー分かりにくいと思うんですけど。)

好きに切り刻んで使ってください。切り刻む価値があるなら。

戯言。

本当にコンピュータの操作、情報の取り扱いを「リテラシー」と言いたいのであれば、急造ライターの三文記事でIT関係の出版社に金儲けさせないで、あるいは IT を推進する団体の冠をつけて、偉い人たちの言いなりになったりしないで、本当に有効なドキュメントを 作って public domain で流すべきじゃないだろうか。なにがしかの講座のビデオなんかも、テープ代くらいでどんどん配ったらいい。そうでもしないと、Digital Divide はなくならないどころか、大きくなる一方だろう。(とは言っても正確な知識を持ち、それを分かりやすく伝える術を持っている人はそれほど多くはないですけど。)

世間に溢れる情報はすでにブロードバンドだのオリジナル CD だのデジタルビデオ編集だの、コンピュータそのものやその操作方法ではなく、どのように活用するかというところにシフトしてきている。しかし、最初の一歩で躓いている人は実はまだまだ多い。

こういうことができるのは非営利団体である NPO や公務員だと思うんですけど、NPO は基本的に目の前の現実でいっぱいいっぱいですからね。公務員に頑張ってほしいなぁ〜。フツーの人が必要なサービスを提供する。これこそ公務員の仕事のように思いますが。

と思っていたら遅まきながらこんなもの見つけました。JAPET も頑張ってるんですね。

もっとこういうの、増えてほしいですね。