MUA のページでスレッドスレッド言いまくってるのはちょっと変かと思い、独立させました。世の中のメールソフトとメールユーザーが当たり前にスレッドを意識できるようになるといいなぁ。
スレッドとは thread、糸や繊維という意味なんですが、ここでは会話の繋がりのことです。NIFTY などのパソ通の世界ではコメントツリーという表現を使ったりしますが、同じ意味です。
まずはどのようなものなのか見てみましょう。スクリーンショットは電八のものと MailViewer for AL-Mail の両方を用意しました。このようにスレッドに対応しているソフトではどのメールがどのメールへの返信なのかが一目で分かるようになっています。
メール上の話の流れを非常に追いやすいと思いませんか? スレッドを追いかけられた方がきちんとメールで話の筋の通った会話や議論ができます。ここで機能比較表をどうぞ。
OutLook 4 | 電信八号 | AL-Mail | |
---|---|---|---|
Subject によるソート | ○ | ○ | ○ |
Internet mail の機能によるスレッド表示 | × | ○ | ○ |
メールでのやりとりが増えると、「あーあの話、いつだったかのメールにあったなぁ」っていうことが多くなります。この目的のメールを探すためにはいくつか方法がありますが、その一つとしても使えます。日付で並べ替えたり、タイトルで並べ替えたり、検索掛けたりもしますけど、ソート機能もいいですけど、
もちろん、そんな機能必要ない、という人もいるでしょう。それはそれで構いませんが、しかし、OutLook Express 4 は自分がその機能を持っていないばかりか、他の、その機能を持っているソフトも同じように使えなくしてしまう、というとんでもないソフトなのです。
これは大半の人は勘違いをしているか知らないことなのですが、メールの前後関係、すなわちスレッドはタイトルで表すものではありません。途中でタイトルが変わっても何ら問題はないのです。
ちょっと話は面倒になりますが…(^^;
Internet mail の機能によるスレッド表示というのは、実はみんなの協力の下に成り立っています。つまり、いろんなソフトでスレッドを作って、それを表示しているんです。そのとき、特定のソフトだけこのスレッドの作成に協力しないとしたらどうでしょう?
実はこれが OutLook が世の中で叩かれまくっている理由です。黙っていると HTML メールを出すっていうのもかなり無作法ですが、目立たない分、こっちの方が悪質とも言えます。しかも、HTML メールと違って、対処のしようがありません。つまり、OutLook の設定の変更では解決しない大問題なのです。
とりあえず、乱暴に図解してみました。
一部のソフトに関しては嘘をついているかもしれません。全部確認した訳けじゃないので。でも、言いたいことは伝わってますよね?
実はこの点に関しては OutLook Express 5 になったらこっそり部分的に直ってるんですね。
スレッドとは、言い直せばどのメールがどのメールへの返信なのかを示しています。それによって話の流れが分かるようになるわけですが、これはきちんと返信しないと機能しません。例えば特定のメールへの返事なのに新規作成でメールを書いてしまうと、返信したことにならないのでスレッドは繋がりません。自分はどのメールへの返事なのか分かっているでしょうけど、相手や、後日の自分が確実に分かるように、きちんと返信の機能を使いましょう。
また逆に、新しいメールなのに適当に出したい人に返信で出してしまったら、まったく関係ないメールがさも関係あるかのように同じスレッド上に出現してしまいます。これもやめましょう。スレッドとしての意味がなくなってしまいます。
メールは届けばいいてものではありません。ちゃんと意味があるんです。
自分宛て Bcc という技です。早い話が相手に送ったのと同じメールを自分宛てにもこっそり送っておくという方法です。
普通、自分の書いたメールは送信済みフォルダとかに溜まっていくわけですが、この方法では相手から来たメールと自分の書いたメールが別々のフォルダに入るために、どのメールに返信したかという情報が追跡できず、スレッドを繋げることができません。そこで相手に送信したのと同じメールを自分宛てに送っておくことで、やりとりのすべてを一つのフォルダに収めてしまうのです。こうすることで、普段のメールのやりとりも、どのような流れになっているのかを確認することができます。