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キャプチャソフト求めて三千里

Table of Contents

  • なりゆき
  • 条件
  • キャプチャクン
  • WinShot
  • MI Capture
  • T's Capture
  • Capture STAFF Lite
  • 現時点では
  • 発見!

長いことシステム標準の PrtScreen で十分だと思っていたんですが、さすがに枚数が多いといちいちアプリを立ち上げてクリップボードの中身を吐き出すのが面倒くさくなってきました。(面倒くさいってことに気づくまでが長いよな。)

つーことで使えそうなキャプチャソフトを探してみました。

2001.10.

なりゆき

ここの Web を見ている人は想像つくと思いますが、私はスクリーンショットを撮る機会がそこそこ多いです。そのときに、メニューを選択しているところとか収めるので、これまでは(Alt を押してしまうとメニューを閉じちゃうから)全画面を PrtSc で取り込み、それを IrfanView や Photoshop などのソフトでファイルに書き出す、あらかじめ取り込んでおいたカーソルを合成する、という作業を行います。ここでいちばん面倒なのはファイルを生成するために何らかの画像処理ソフトをいちいち立ち上げないと次の取り込みが行えないってことなんです。何画面も連続して取り込みたいときには、ソフトの起動、ペースト、保存、の3つの作業が気が遠くなるほど邪魔くさくなります。

ちゅーことで、何より「一発でファイルに書き出せるキャプチャソフト」がほしくなったのでした。

条件

今回はとにかく、何も考えずにキャプチャし続けられるもの、という条件で探しました。

ってとこです。あとはインターフェイスとか、デザインの好ききらいですね。ぜいたくを言えば、

結果、意外と標準状態のシステムでは起動すらできないものが多いので、選択肢はけっこう狭くなりました。別途ライブラリを必要とするものはあんまり好きじゃない(ランタイムライブラリのパッケージによって必要なファイルが入っていたりいなかったりするのがとても面倒くさい)ので、起動できなかったやつは例えすごくいいソフトでも今回は対象から外れています。ま、試していないのですごくいいソフトかどうか分かるわけもないんですが。

今回試して、便利だなと思ったのはキャプチャのときにカーソルを写しこむことができる点です。今まで、レイヤーを重ねて「作っていた」キャプチャ画面を、余計な手間を掛けずに保存できそうです。(もっと早く気づくべきだった。)

キャプチャクン

今回のソフトの中では唯一インストーラを使うタイプ。おまけに随所に半角カナを使っているので、基本的には好みからは外れるのですが、デキは悪くないと思います。アイコンとかもかわいらしいし。ネットワークドライブには書き出せない。のかな?

WinShot

起動すると何も言わずにシステムトレイに入るのがとてもいい感じです。

が選べるのはけっこう独特。その他、様々なキャプチャ時の動作(音を鳴らすとか WinShot のアイコンを隠すとか)の設定できる。キャプチャの動作も、ファイルに落とす、クリップボードにコピーする、印刷するから選べる。

保存形式が BMP と JPEG だけなのが残念。今後のバージョンで PNG に対応してくれるのを期待。

MI Capture

タイマーを使った時間差キャプチャが基本。なのかな? 普通のアプリと同じくウィンドウを開いて画面に居座り、ツールバーのボタンで作動させられる。キャプチャした画像が次々に MI Capture のウィンドウの中に現われる。この辺の動作は初心者向きかも。

常駐させてキー入力でキャプチャさせる方法を選べば、中上級者の利用にも耐えられるだろう。「マシンガンショット」を設定すれば問答無用でファイルへの書き出しも可能だ。アプリケーションの一連の操作をキャプチャするような場合はこの機能を利用すればメモリ使用量を抑えられる。

保存形式は無圧縮 BMP、RLE 圧縮の BMP、JPEG、PNG、GIF と、こう言ってはなんだが意外に豊富に揃っている。

細かい話だけど、システムトレイのアイコンが、Windows 2000 の「接続の切れているネットワーク接続」と区別がつきにくいのは残念。

T's Capture

シンプルなキャプチャ。システム標準の PrtScreen, ALT + PrtScreen を利用するように決まっていて、このキーの組み合わせは変更不可。保存形式は BMP と JPEG。

システム標準のキャプチャに、ファイル書き出し機能とプレビュー機能がついたようなものだと思えば分かりやすい。

Capture STAFF Lite

キャプチャリストつきの多機能キャプチャ。Direct X のゲーム画面などもキャプチャできる。デフォルトでは起動したときにキャプチャリストとプレビューのウィンドウが同居したウィンドウが表示されるが、最小化状態で起動するなど、細かい設定が可能。システムトレイにだけ常駐するのでキャプチャのときには邪魔にならない。

保存形式は BMP, MAG, TIFF, RLE, GIF, PNG, JPEG と豊富。キャプチャ時に減色できるほか、このソフト自身で簡単なレタッチが可能。(ただし、Undo がない。)

また、画像ファイルを開いてレタッチすることができるほか、TWAIN からの画像の取り込みも行え、画像形式変換ソフトとしても使える、一つで何度もおいしいソフトだ。

ただ、キャプチャとスナップショットなど、言葉の違いが分かりにくいのと、メモリ(キャプチャリスト)に保存するのか、ファイルとして書き出すのか、ファイルの場合はそのフォーマットは、を取り込み方一つ一つ(デスクトップ全体/一部/ウィンドウ、スナップショット/キャプチャ)について設定できるのはちょっと面倒くさく感じる。スクリーン全体を取り込むときとウィンドウを取り込むときで、そんなに細かく動作を変えられる意味があるだろうか?

この辺は例えば「デフォルトの動作を選択」、「このキーと一緒だったらこの動作」「このキーと一緒だったらこの動作」のようにした方が分かりやすくないだろうか。例えばデフォルトではクリップボード保存、[ F ] を押しながらだとファイル書き出し、[ P ] を押しながらだと印刷、のような感じで。(ちょっと難しいかもしんないけど。)

現時点では

最初、キャプチャリストが使いやすそうだったので Capture STAFF Lite かなーと思っていたのですが、キャプチャリストはすべてオンメモリなので、キャプチャリストに入れる設定にするとファイルには書き出されないのです。逆にファイルに書き出すようにするとキャプチャリストには入らない。書き出したやつもリストに入るんだと思っていたのでちょっと引っかかりました。キャプチャリストはサムネイル表示もできるので、便利そうなんですけどねぇ。また、けっこう設定が細かい。

バランス的には MI Capture がよさそうな感じです。オンメモリかファイル書き出しかを選び、ファイル書き出しの場合は形式を選ぶ。切り取り方は3種類で、デスクトップ全体とアクティブウィンドウとデスクトップの一部。必要十分な機能を使いやすく配置してあります。キャプチャリストがないのは、「ViX で書き出しフォルダを開いておく」ことで代用してます。逆にこの方が使いやすくていいかも、なんて思ってます。

でも、あれぇ? ドラッグ中の様子がキャプチャされないぞ? これを正しく再現するには、けっきょく「システム標準の PrtSc +カーソルを上から重ねる」処理が必要? なんだろうなぁ…。

発見!

常用している ViX で「クリップボードに画像が入ったらそれを任意のフォルダに保存する」という機能、その名も「クリップボードセーバー」というものがありました! これ使えば特別なキャプチャソフトは要らないんじゃないか? カーソルは今まで通り手作業で重ねる必要があるけど、これを使えばドラッグ中の様子も取り込めるし、ソフトを増やさずにほしい機能が手に入るのはなかなか重要。もともと、MacOS のスクリーンショットみたいに単に連番でファイルに落ちてくれるだけでもよかったんだしね。(だったらどうして PNG 圧縮にこだわるのだろう。)

えーと…、けっきょくなんだったの? あ、でもこれだとカーソルを写しこめないし、MPEG を MediaPlayer で再生している様子、なんてのも取り込めないのか。あーもう。なんか、ドウドウメグリ?

IrfanView でもキャプチャ機能があるらしい。なんてこった。手持ちのソフトだけで解決した問題に多くの時間を割いていたとは…。

ショック! Windows 2000

Windows 2000 ではキャプチャソフトを使おうが使うまいがドロップしているところを正しくキャプチャできないのでした! なんだそりゃ!

しょうがないので、どうしてもそういう画像がほしい場合は VNC 経由でキャプチャすることにしてます。