拡張子は知っていると便利だけど、知らないと面倒なだけ。Windows の標準設定を呪いながら、きちんと理解しておけば無用のトラブルを避けることができる、はず。
拡張子とはファイル名の最後についている、(.)
ピリオド以降の英数字のことです。.txt
とか .html
とか .jpeg
とか .pdf
とか。これにはちゃんと意味があって、ファイルの種類(データ形式)を表しています。
拡張子の取り扱いはシステムによって違います。
拡張子とは本来、ファイルの種類を人間が判別するためのものです。Windows ではシステムが標準でそれを利用しているというだけで、別に Windows 独自のものでもなんでもありません。
しかし、この拡張子の存在を知っているのと知らないのとでは便利さが違います。Mac ユーザーも拡張子を知っていればスムーズに Windows ユーザーとのデータのやりとりができますし、拡張子ひとつでファイルを開くことなく種類を予測できるため、ファイルの分類やその処理(添付とか圧縮とか)にも便利です。アイコンのように狂ってしまったりしませんし。かっこ悪いとか、ファイル名が長くなるといったデメリットを感じる人もいるかもしれませなんが、様々なプラットフォームでファイルの種類を識別できる拡張子を理解しておき、これを活用するのはもう常識と言っていいでしょう。
それにしても Microsoft はどうしてこんな重要なものを「標準では見えないように」してしまったのでしょうねぇ。そんなことするから、「test.htm.txt
」なんて、訳の分からないファイルを作る人が増えるんだよ。(確かにある意味、正しい名前なんだけど。)
Windows ではシステムが拡張子を利用して関連付けを行なっています。このおかげで例えば拡張子を .txt にするだけでメモ帳のアイコンがそのファイルに割り当てられるのですが、このアイコンの情報を意図的に書き換えることができるのは皆さんご存知でしょう。(なぜかパソコンに疎い人でもアイコンをカスタマイズするとか、そういうことだけは知ってたりするんだ、これが。)
つまり、メモ帳のアイコンは鵜呑みにしちゃダメです。テキストファイルじゃなくて、ウィルスなどの開いちゃダメなファイルがテキストファイルの振りをしている場合があります。対処法には2つのアプローチがあります。
一つめはいいですね。例えば他のテキストファイルが秀丸のアイコンなのに、あるファイルだけメモ帳のアイコンだったら「なんか変」ですよね? なんか変な知らないファイルは開いちゃダメです。
二つ目は開き方の問題です。要するに、ダブルクリックで開かないということなんです。ダブルクリックしたそのファイルがテキストファイルじゃなくてウィルス本体だったら? 即感染ですよね。でもウィルスをエディタで開いてもよほどのことがない限り感染はしないと思います。エディタで開いて感染させるにはそのエディタの動作を詳細に分かっている必要がありますが、世の中にはものすごい数のエディタが存在しています。これでは蔓延させるのはかなり難しい話です。だからウィルス作者がそんな方法を採るとは考えにくいのです。あくまでこれは確率の問題です。これが MS Office だったら、利用者の数はエディタのそれとは比較になりませんから、この方法の安全性は残念ながらぐっと低くなってしまいます。
まぁ、これ以上の心配事は専門のアンチウィルスソフトにおまかせしましょう。
ちなみに、この方法は別に Windows に限らず、MacOS X にも当てはまります。要するに OS X でもヤヴァイです。
網羅できっこないし。一般的な拡張子についてはあちこちのサイトで説明されているし、マニアックなものはこのページを読んでいる人には必要ないだろうということで。(2004-05)
拡張子って何
うちの Windows、拡張子表示されないだけど?
Explorer やめてまともなファイラーを用意すると悩む必要なくなります :-)